東京都:立体シールの大流行の裏で、シールの誤飲が最多

今、子どもたちの間で、シールのコレクションと交換が大流行しています。特に人気の高いシールが「ボンボンドロップシール」で、ボンドロシールともいわれています。透明感のあるキラキラした立体的なシールは、子どもたちのあこがれの的です。熱狂的なファンの子どもたちが殺到し、売り切れ続出で入手困難な状態が続いています。ところが、そうした盛り上がりとは裏腹に、乳幼児がシールを誤って飲み込むリスクが懸念されています。

東京都は、2021年1月22日~26日、都内に居住する生後6カ月以上~小学校入学前の6歳児と同居する20歳以上の保護者3000人からインターネットでアンケート調査を実施し、同年6月、その結果を「ヒヤリ・ハット調査 誤飲等による乳幼児の危険」として公表しました(報告は≪コチラ≫です。)。

乳幼児は身の回りにあるどんなものでも口に入れてしまうといいます。乳幼児が異物を誤飲し、または誤飲しそうになった事故のうち、最も多かった品目は「シール」(583件)だったのです。内訳は、誤飲した子どもが160件、誤飲しそうになった子どもが423件でした。シール以外で多かったのは、「紙」528件、「飴」413件、「薬類」352件、「シャボン玉液」350件、「たばこ類」327件、「パン」315件、「ビー玉」304件、「ブロック・積み木」285件、「食べ物の形をした玩具(ままごと玩具)」284件、「ペットボトルの蓋」283件、「ビーズ」280件、「小さなゴムボール」271件、「電池」231件、「くだもの」216件、「ミニカー」190件、「化粧品」124件などでした。また、ヒヤリ・ハット経験の際に医療機関を受診した状況を尋ねたところ、多かったのは「たばこ類」(31件受診して、うち11件が入院しました。)、「薬類」(27件受診して、うち5件が入院しました。)でした。

シールを誤飲したケースでは、「上の子が出していたシールをいつの間にか食べていた。飲み込んでしまって苦しそうにはしていなかったので、そのまま様子を見た。後日、便に混じって出てきた。」「貼って剥がせるシールに食べ物のイラストが書いてあり、食いしん坊の娘が口に入れて食べてしまった。」「おもちゃに張っていたが、おもちゃごとなめてシールが剥がれて飲み込んだが、多量ではなかったので様子を見た。」という、いずれも1歳児男女の例が報告されています。

誤飲を防ぐための工夫としては、「危険なものを置かない、片付ける」「子どもから目を離さない、一人にしない」「安全な環境をつくる、安全に配慮された製品を使う」「危ないものや行動を子どもに伝える」「誤飲しそうな小さなものは与えない、買わない」などを挙げています。