こども家庭庁:インターネットに関する子ども向け資料を作りました

こども家庭庁のWG(インターネットの利用を巡る青少年の保護の在り方に関するワーキンググループ)は、2025年12月8日、子ども向けに「課題と論点の整理・やさしい版」を公表しました。子どもたちに、正しく安全にインターネットを使ってもらえるようにする目的で作成されました。漢字にはルビがふられています(文書は≪コチラ≫です。)。ここでは、WGで決定された基本的方向性から引用してみます。

【基本的な対応】「こどもの年齢や成長によって利用できるアプリ・サービスなどや、利用できる時間を法律で決めることよりも、こどもの年齢と成長にふさわしいものが提供されるようにする。」そのために、「例えば、SNSを使用する時に年齢確認をするかどかも含めて、もっと多くの人々が、こどもの安全のために取組をする。」「こども自身が自分で情報を選えらぶことができるなどの力(リテラシー)を伸ばすなど、いろいろな方向から総合的な対応をする。」

【受信するリスクと送信するリスク】「今の法律では、携帯電話会社はスマートフォンなどを使う人がこどもかどうかを確認するよう決められている。その上で、こどもが使うスマートフォンなどには必ずフィルタリング機能をつけることになっている(保護者がいらないといった場合は除く)。これを、全ての携帯電話会社がきちんと守るようにする。」「SNSなどのデジタルプラットフォームを提供している会社を含めたより多くの人々が、こどもにとって良くない情報からこどもを守る方法を考える。」「こども自身がひどい悪口や自画撮り写真などを送信してトラブルや被害にあってしまわないように、今の法律や取組で足りない部分を見つけ出し、SNSやアプリストアなどの会社を含めたより多くの人々が何をするべきなのかを考える。」

【技術を高めることと、こどもの年齢に合った内容が届くようにすること】「いろいろな会社が競争しあうことで、今のフィルタリング以外にも、こどもが安全に安心してインターネットを使えるよう、より良いものが作られるようにする。」「こどもに対して、その子の年齢に合った内容が届くために、誰がどんなことをすればよいのか考える。」

【こどもの被害への厳しい対処】「こどもを被害から守るために、こどもに対する犯罪などにしっかりと対応をする。」

【保護者やこどもに届く広報・啓発】「社会全体でこどもの安全を守るために、また、こども自身の力(リテラシー)を伸ばすために、国と民間の人々が協力して、保護者やこどもにちゃんと届くようにメッセージを発信する。」