各家庭では、どんなスマホのルールを決めているのでしょうか。民間研究所の調査から

NTTドコモ・モバイル社会研究所は、2024年11月、全国の小中学生1300人とその親を対象にして、親と子に関する調査を行いました。その中で、親子間のスマホルールについても質問しました。同研究所は、2025年7月14日、その結果を公表しました(公表文書は≪コチラ≫です。)。

【スマホルールの内容】親子間でスマホに関するルールを設けているか質問したところ、スマホを所有している小中学生の96%が何らかのルールを決めていました。具体的なルールの内容を複数回答可で尋ねました。回答の多いものから、勝手に課金・ネット購入をしない(82%)、スマホを使うのは決められた時間だけ(67%)、アプリをダウンロードするときは保護者に相談し、追加料金をかけない(67%)、面識のない人とは連絡や連絡先の交換をしない(61%)、食事中にスマホを利用しない(61%)、個人情報や本人だと特定できる写真をネット上にアップしない(59%)、歩行中や自転車をのりながらスマホを利用しない(57%)、個人情報や友達の悪口を書かない(54%)、誰でも見られる形で情報発信しない(50%)、決められた場所だけ(24%)、子どものLINEやメールのメッセージを親が確認する(22%)という結果でした。

【学年別の傾向】学年別に設定しているスマホルールを分析しました。課金に関するルールは、学年を問わず多く設定されていました。低学年では時間や場所に関するルール、高学年になると個人情報に関するルールが多くなりました。

【利用時間のルールを決めている子どもの方がインターネットの終了時刻が早い傾向】インターネット(スマホに限定しない)を終了する時刻を質問しました。すると、「スマホを使うのは決められた時間だけ」と利用時間のルールを設定している子どもの方が、インターネットを終了する時刻が早い傾向が出ました。

【アドバイス】親子でスマホに関してルールを決めるときに、大切なことが2つあります。1つはルールを決めるときに、親が一方的に決めて伝え、守らせるのではなく、子どもと一緒に決めることです。もう1つは、ルールの定期的な見直しです。長期休暇や進学・進級時は子どもの生活リズムや交友関係が変わりやすいときと重なります。その時期に、ルールを確認・見直すことをお勧めします。