子どもの熱中症に気をつけましょう
こども家庭庁は、子どもの熱中症に関する情報をとりまとめたサイトを公開しています(サイトは≪コチラ≫です。)。
【熱中症とは】熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内でも発症し、重度になると生命に関わることもあります。熱中症による救急搬送は、近年5月ごろから発生しています。子どもの熱中症による救急搬送人員は、2023年5月~9月の合計が1万0384人で、前年度に比べ2180人多く、直近5年で最も多くなっています。救急搬送は気温が高い日や湿度が高く蒸し暑い日に多く発生する傾向があり、梅雨明け直後の暑さが継続する期間は熱中症発症リスクが高く、とりわけ注意が必要です。熱中症は命にかかわる病態で、死亡を含む中等症(生命の危険はないが入院を要するもの)以上になるケースも見受けられます。
【熱中症の症状】子ども自身は体調の変化に気づかないことや、自分の体調を適切に伝えられないことがあります。そのため、周囲の大人が子どもの顔色や汗の量などに気を配る必要があります。次のような症状に気をつけましょう。こども家庭庁のサイトは、7つの症状を挙げています。めまいや顔のほてり・筋肉痛や筋肉のけいれん・体のだるさや吐き気・汗のかきかたがおかしい・体温が高い、皮膚の異常・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない・水分補給ができない。
【熱中症に関する子どもの特徴】<①子どもは大人より暑さに弱い>乳児や幼児は体温調節機能が未発達です。特に汗をかく機能が未熟で、成人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまうため、体に熱がこもりやすく体温が上昇しやすくなります。<②子どもは周囲の環境を受けやすく、熱しやすく冷めやすい>子どもは体重に比べて体表面積が広い分、外気温の影響などを受けやすいといえます。また、幼少期の子どもは大人よりも身長が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けます。<③子ども自身では予防できない>子どもは屋外でずっと遊んでいると、その楽しさに夢中になってしまい、身体に異変が起きていても気づかないことがあります。子どもは自分で自らの体調の変化を訴えられず、服装などでの暑さ調節がうまくできないこともあるため、周囲の大人が顔色や汗の量などに気を配る必要があります。
熱中症は予防と対策を行い適切な処置を行えば、防止あるいは軽症で済ませることができます。ニュースや天気予報、環境省及び気象庁の熱中症予防に関する情報も確認し、適切な熱中症予防行動をとりましょう。