スマホの親子ルールを作りましょう

スマホは便利です。しかし、落とし穴やリスクも多く、子どもがどのように使うか心配です。子どもがスマホを安全に利用するため、親子間で話し合ってルールを作ることが必要不可欠です。一方的に親が決めると子どもは反発して守りませんので、決める前に親子で話し合いをすることが大切です。株式会社NTTドコモ・モバイル社会研究所が2024年10月31日付で編集したモバイル社会白書の270ページには、小中学生の子どもに関する親子ルールの統計がまとめられています。編者は、料金や課金に関するルールは全学年で高く、場所や時間に関するルールは小学生で高く、個人情報に関するルールは中学生で高いと分析しています。274ページにはペアレンタルコントロールの利用率の推移もあります(白書は≪コチラ≫です。)。

親子ルールを作るときは必ず紙に書いて親子でサインしておくことが肝心です。口約束だと、証拠に残りませんし、決まり事があいまいになり、やがて消えてしまいます。親子間で紙に書くのもどうかと思いがちですが、大切なことですから実行しましょう。手書きでもよく、インターネット上のひな形文を利用して作ることもできます。

何を決めればいいでしょうか?①使用時間使用する場所をきちんと決めましょう。たとえば、平日は1日60分、休日は90分居間で使う食事中や勉強中は使用しない。具体的な時間や場所を決めてあげると、子どもに分かりやすく、守りやすくなります。⑩のペアレンタルコントロールを利用すれば実効的です。②IDとパスワードは保護者が管理する。アプリ親子で話し合って、保護者が決定する。あるいは、アプリはスマホに入っているものだけを使い、新しいアプリを入れたいときは保護者に相談し、保護者の承認を得る。④歩きながら、自転車に乗りながらなどのながらスマホは絶対にやらない。⑤課金はしない。あるいは、課金をするときは保護者に相談し、保護者の承認を得る。⑥名前や住所、電話番号、学校名、個人や家族の写真などの個人情報は絶対に投稿しない投稿して良いか迷ったときは、保護者に相談する。⑦他人の悪口や噂話の投稿をしない名誉毀損や侮辱をしない他人を傷つけないという基本的姿勢を子どものころから身に着けたいものです。⑧知らない人とは連絡をしない知らない人からの連絡には返信しない知らない番号からの電話には出ない知らない人とは会わない、会う約束をしない。近ごろ、オンラインゲームで知り合った未成年者が呼び出されて犯罪被害にあう案件が多発しています。⑨保護者がフィルタリングを設定することを子どもは了解する。⑩ペアレンタルコントロール機能を設定することを子どもは了解する。⑪トラブルになったときは細かなことでもなんでも保護者に相談する。他にもありそうですので、それぞれのご家庭で工夫して考えてみましょう。