警察庁の注意情報:オンラインゲーム上のリスクとして保護者等に知っていただきたい事項

インターネット上で、オンラインゲームが流行しています。子どもがオンラインゲームにはまり、それがきっかけで犯罪に巻き込まれるケースが後を絶ちません。子どもがオンラインゲームで知り合った者から海外に誘い出され、特殊詐欺などの犯罪に加担させられたという重要犯罪まで発生しています。警察庁は、2025年2月20日、保護者や子ども向けに、「子供が犯罪に巻き込まれるきっかけとなるオンラインゲームに関する注意喚起」を公表しました(注意喚起は≪コチラ≫です。)。

注意喚起は、「オンラインゲーム上のリスクとして保護者等に知っていただきたい事項」として5点を挙げています。①「小学生など年少の利用者も被害にあっている。」オンラインゲーム起因の被害者の小学生が年々増加しています。加害者にとっては、被害者が何歳であるかは問いません。被害者が小学生だから犯罪に巻き込まないという倫理観はないのです。②「ほとんどのオンラインゲームに『ボイスチャット』や『メッセージ交換』の機能が備わっており、匿名・不特定の者とも簡単にやりとりができる。」ゲーム中の何気ない会話で、ひわいな話題に興味を示した子どもを犯罪の標的にする者がいます。③「協力してゲームを行うことを通じて、見知らぬ者にも『仲間意識』をもちやすい。」戦闘ゲームなどには、見知らぬ者同士がチームを組んでプレイするタイプのゲームがあります。同じチームでプレイすることで親近感が生まれ「仲間意識」が強まります。「仲間意識」を強めて子どもの信頼を得たうえで、犯罪に誘います。④「ゲーム内における高価な『アイテム』の授与等の甘言を用いられ、被疑者の言うことに従ってしまう。」ゲーム内で使用する有料の「アイテム」をプレゼントして、子どもの信頼を得たうえで犯罪に誘います。⑤「ゲームの上級者に対する『憧れ』の感情を利用される。」ゲーム攻略のアドバイスをするなど「ゲームの上手な優しい人物」を演じて、子どもの信頼を得たうえで犯罪に誘います。

これらのリスクを踏まえ、保護者等には次のことを子どもとよく話し合っていただきたい。①「ペアレンタルコントロールの活用」スマホ、パソコン、ゲーム機等のペアレンタルコントロール機能を活用して、子どものオンラインゲーム利用を適切に管理しましょう。②「家庭でのルール作り」オンラインゲーム内においても、SNSと同様に、個人情報や不適切なメッセージを他人に送らない、ゲーム内で知り合った人と安易に連絡先を交換したり実際に会ったりしない、少しでも不安を感じたら相談するといった家庭内でのルールを作りましょう。