政府は、初の「2024年版こども白書」をまとめました
2023年4月1日に施行されたこども基本法は、政府に対し、「こども白書」を毎年公表するよう義務づけています。その法律を受けて、政府は、2024年6月21日、「2024年版こども白書」を閣議決定して公表しました。今回の白書は、こども基本法が施行されてから初の公表です(白書は≪コチラ≫です。)。白書には、子ども・若者を取り巻く状況や政策の実施状況が263ページにわたってまとめられています。
白書の156~157ページには、長野県が子どもの自殺対策として取り組んでいる「長野県子どもの自殺危機対応チーム」の取組が紹介されています。「チーム設置以降、チームでは2024年3月末までの間に44件のこどもとその家族等への支援を行っており、支援対象となっているこどもたちについては自殺に至っていない。これは、チームによる支援の一定の成果であると考えられる。」「一方で、チームの支援につながらずに自殺に至ってしまうこどもが後を絶たない現実もある。」としています。
また、白書には、日本を含む5カ国の13~29歳の子ども・若者に「自分自身に満足しているか」と自己肯定感を質問した調査の結果が載っています。調査は、2023年11~12月、こども家庭庁がインターネットで実施しました。調査結果は下記のとおりです。この結果について、こども家庭庁は、「各国に共通して、自分自身に満足しているこども・若者ほど、主観的ウェルビーイングに関する指標(生活満足度、幸福感、人生の意義)も良い傾向。」「日本のこども・若者は、自分自身に満足していると回答した者の割合が、前回調査からは改善しつつも、他国と比べて低い。」と分析しています。
(出典 2024年版こども白書・概要版 3ページ)
※ ウェルビーイングとは Well-being(英語)。身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされた状態にあること。