警察庁公表:2022年の児童虐待等の統計
警察庁は、2023年3月2日、2022年に全国で発生した児童虐待等の統計(確定値)を発表しました。
警察が虐待の疑いで児童相談所に通告した18歳未満の子どもは、前年に比べ7703人増の11万5762人でした。また、虐待事件の摘発は7件増の2191件でした。いずれも過去最多を更新しました。
虐待の内訳では、心理的虐待が約7割と多数を占めました。その半数は、子どもの前で配偶者や家族に暴力をふるう「面前DV」でした。摘発された事件では、身体的虐待が約8割を占めました。
虐待事件の被害児童は2214人にのぼりました。死亡したのは37人で、うち24人が無理心中や出産直後の事件で亡くなりました。
これによると、わが国では深刻な状況が続いており、児童虐待をなくすための対策・活動が喫緊の課題であることが明らかです。