2023年版自殺対策白書が閣議決定されました
政府は、2023年10月20日に開かれた閣議で、2023年版の自殺対策白書を決定しました。自殺対策白書は、自殺対策基本法11条により、政府が国会に毎年提出しなければならないと定めている報告書です。白書は、2022年におけるわが国の概況や自殺対策のほか、海外の様子にも触れています。
その中に子どもの状況が書かれています。2022年に亡くなった小学生は17人、中学生は143人、高校生は354人、大学生は438人、専修学校生等は111人で、合計では1063人にもなりました。大勢の子どもたちが自ら死を選ぶような事態は放置することができず、一刻も早く改善されなければなりません。対策としては、児童生徒の自殺対策に資する教育の実施が必要であり、具体的には、児童生徒が命の大切さを実感できる教育の推進・情報モラル教育の推進・自殺サイトや犯罪サイトのような有害情報対策の推進などがあげられています。また、自殺や自殺関連事象に関する正しい知識の普及やうつ病等についての普及啓発の推進もあげられています。そのために教職員やスクールカウンセラーなどによる心の健康づくり推進体制の整備その他が重要であるなどとしています。
電話での悩み相談窓口には、#いのちSOS(0120-061-338)、よりそいホットライン(0120-279-338)、いのちの電話(0120-783-556午後4時~9時、0570-783-556午前10時~午後10時)などがあります。子ども向けには、チャイルドライン(0120-99-7777)、こどものSOSの相談窓口(0120-0-78310)、子どもの人権110番(0120-007-110)などがあります(いずれも厚労省サイトの紹介です。)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html