長野県公表:長野県の2023年度の児童虐待相談対応件数は、対前年度比102.9%の2774件でした

長野県は、2024年7月1日、2023年度の県内5ヶ所の児童相談所の児童虐待相談対応件数を公表しました。児童虐待相談対応件数とは、児童相談所が相談を受け、援助方針会議の結果により指導や措置を行った件数です(公表資料は≪コチラ≫、前年度の関連記事は≪コチラ≫です。)。2023年度の児童虐待対応相談件数は2774件でした。前年度は2697件でしたので、対前年度比で77件、2.9%の増加となりました。

2774件について児相はどのような対応をとったでしょうか。施設入所は49件、里親等委託は11件、児童福祉士による指導等が93件でした。圧倒的に多かったのは面接指導の2621件でした。ここには助言や在宅での支援が含まれます。虐待の種別は、心理的虐待1733件、身体的虐待617件、ネグレクト396件、性的虐待28件でした。

長野県内の児童虐待相談対応件数は、依然として高止まりしています。その理由については、「①児童虐待に関する認識が高まり、関係機関や県民が虐待を受けたと思われる児童を発見した場合、速やかに児童相談所へ通告するという意識が高くなっていること ②家庭の養育力の低下や家庭の経済状況等により、子育てが孤立化し、その負担感などが虐待という形につながりやすいこと等が考えられます。」としています。