警察庁公表:SNSがきっかけの犯罪被害の小学生、2023年は139人で過去最多
警察庁は、2024年3月14日、2023年の子どもの犯罪被害の状況を公表しました(統計は、≪コチラ≫をクリックしてください。)。
SNSを通じて見知らぬ加害者と出会って子どもが犯罪に巻き込まれたケースについて触れています。SNSがきっかけで犯罪に巻き込まれた18歳未満の子どもは前年比67人減の1665人でした。そのうち、小学生は前年比25人増の139人にのぼり、過去最多になりました。10歳が15人、9歳が7人、8歳が9人含まれています。スマートフォン利用の低年齢化の影響で、小学生の被害者は2014年の38人から3倍以上に増えています。
139人を犯罪別でみると、児童ポルノ72人、不同意性交23人、不同意わいせつ19人、青少年保護育成条例違反12人、略取誘拐11人、児童買春と面会強要等が1人ずついました。加害者と知り合うきっかけになったSNSへの最初の投稿を自ら行った小学生は139人のうち94人でした。ただ、このうち67人の投稿先は、趣味・日常生活・友達募集・オンラインゲームなどで、犯罪とは無縁と思われるものでした。意図せずにSNSに投稿して、それが犯罪被害に結びつく実態があります。使用したSNSは、インスタグラムと動画投稿アプリ「TikTok」が多く、オンラインゲーム経由も目立っています。
警察庁は「子どものスマホ利用に注意を払ってほしい。」としています。家庭や学校で、SNSで見知らぬ他人とやりとりする危険性について丁寧に教えることが重要です。また、自分の氏名、生年月日、住所、電話番号、自分の写真、家族の情報などの個人情報をSNSに流すことがとても危険であることも教えてあげましょう。