警察庁公表:2024年の虐待通告児童は12万2378人、児童虐待事件の検挙件数は2649件

警察庁は、2025年2月6日、「令和6年の犯罪情勢」を公表しました。そこには、2024年におけるわが国の犯罪情勢が述べられていますが、児童虐待の状況にも触れられています(公表文書は≪コチラ≫、昨年の記事は≪コチラ≫です。)。

2024年中に児童虐待又はその疑いがあるとして警察から児童相談所に通告した18歳未満の子どもの数は12万2378人でした。過去最多だった2023年の12万2806人よりも428人減少しましたが、依然として高い水準にあります。態様別では、心理的虐待が9万0418人と全体の73.9%を占めました。

2024年中に児童虐待で親などを検挙した件数は2649件にのぼり、前年の2385件から264件増加して、過去最多となりました。態様別では、身体的虐待が2136件と全体の80.6%を占めています。検挙件数は増加傾向にあり、この10年で3.2倍となりました。