消費者庁注意喚起:チャイルドシート、正しく装着できていますか?正しく装着し正しく乗せることが子どもの命を守ります

運転者は、病気のためチャイルドシート装着が適切でない場合などを除き、6歳未満の子どもにはチャイルドシートを使用しなければなりません(道路交通法71条の3第3項)。万が一の交通事故のときでも、チャイルドシートは子どもを守る効果が期待されます。しかし、チャイルドシートは、適正に使用しなければ効果を発揮できず、消費者庁には事故情報が寄せられています。消費者庁は、2025年7月31日、これらの事故情報を基に、チャイルドシートを選ぶとき・取りつけるとき・使うときのポイントを紹介し注意喚起しています(報道発表資料は≪コチラ≫です。)。

【チャイルドシート使用状況】警察庁の2024年調査では、チャイルドシート使用率は78.2%でした。チャイルドシートが正しく取りつけられているか調査したところ「しっかり取つけ:69.8%」「正しく取りつけられていない:30.2%」でした。正しく座らせているか調査したところ「しっかり着座:55.7%」「正しく座らせていない:44.3%」でした。

【事故事例】「3歳の子どもが座席への固定が不十分な助手席のチャイルドシートに自分で座ったところ、チャイルドシートごと車外に転落した」「公園の駐車場で、後部座席のチャイルドシートに0歳の子どもを座らせていたがチャイルドシートのベルト(ハーネス)はしていなかった。気がつくと地面に仰向けで落ちていた」「自家用車の後部座席に取りつけている年上のきょうだいが使っている学童用チャイルドシートに、1歳の子どもを乗せて時速30kmで走行した。急ブレーキをかけた際にチャイルドシートから落ちた」

【アドバイス】①チャイルドシートは「乳児用」「幼児用」「学童用」と3つの種類に分かれています。子どもの体格に合ったものを選び、車に適合しているか確認しましょう。②チャイルドシートに国土交通省の定める保安基準に適合したEマークがついているか確認しましょう。③シートベルト固定方式よりも誤使用の少ないとされるISO-FIX固定方式のチャイルドシートを使用し、後部座席にしっかりと取りつけましょう。④短時間の移動であっても子どもをチャイルドシートに正しく座らせ、子どもの体格に応じ、シートの角度や背面の高さ、ベルトの長さを調節してバックルを確実に締めましょう。また、チャイルドシートからの転落を防ぐために、短い時間でもベルトをつけた状態で座らせましょう。⑤暑い季節には、チャイルドシートの金具部分が熱くなり、子どもが火傷をするおそれがあります。各部に触れて確認してから座らせましょう。