株式会社「子どもの服薬に関する調査」:子どもの服薬に苦労する家庭が多数

クラシエ株式会社は、子どもの服薬に関する悩みについてアンケート調査を実施し、2025年10月21日、その結果を公表しました。調査は、2025年7月2日~22日、0~12歳の子どもを持つ保護者684名に質問しました。同社は、本調査により、保護者が抱える服薬時の困りごとや工夫、子どもの声を通じて、リアルな実態を明らかにした、としています(結果は≪コチラ≫です。)。

子どもに薬を飲ませる時に苦労したことはあるか、を質問しました。「苦労したことがある」と回答したのは72.4%でした。多くの保護者が、薬の服用に関して悩みを抱えていました。

飲ませるのに困る薬の形状はどれか、を複数回答可で質問しました。67.4%が「粉末」と答えました。大人のように苦みを感じないように飲むことが難しい子どもにとって、味を感じやすい粉薬は服用しづらいようです。また、粉がのどにひっかかったり、むせたりしてしまう、嫌がって床が粉だらけになる、といった声も見られました。

薬を飲ませることに苦労したのは子どもが何歳のときか、を質問しました。服薬の悩みを抱えていた年齢は1~3歳がピークでした。離乳食が終わり、食事の幅が広がって味覚も発達していく時期ですが、それに伴い薬の味もわかるようになります。特に2~3歳のイヤイヤ期に重なると、「薬」と聞いただけで毛嫌いしてしまう子どもも多いようです。また、保育園や幼稚園での集団生活を通して病気になりやすく、薬を飲む回数が多いのもこの年齢層です。

子どもに薬(主に粉薬)を飲ませる時に工夫していることはあるか、を複数回答可で質問しました。工夫として多かったのは、「ゼリーに混ぜる(15.8%)」「アイスクリームに混ぜる(15.3%)」「ヨーグルトに混ぜる(10.8%)」など、子どもの好きな甘い食品に混ぜる方法でした。次いで、「飲めたらたくさんほめる(13.8%)」「ごほうびをあげて機嫌をとる(7.2%)」といった、子どものやる気を刺激する方法も見られました。「バナナに埋め込む」「練乳に混ぜるとうまくいった」という個性的なアイデアもありました。

薬を何かに混ぜて飲ませる際、不安になったことや困ったことはあるか、を質問しました。「その薬と食べ物の飲み合わせが大丈夫なのか」「今まで好きだった食べ物が、薬を混ぜたことでトラウマとなり嫌いになってしまった」等といった声が寄せられました。