東京都:痴漢被害は依然として深刻。この一年で女性2割、男性1割

東京都は、警視庁と共同して痴漢撲滅のためのプロジェクトチームを立ち上げ、「痴漢撲滅プロジェクト」のホームページを公開しています(HPは≪コチラ≫です)。その一環として2023年度から毎年都内の痴漢被害の実態調査を行っています。東京都は、2025年12月12日、3回目となる2025年度「痴漢被害実態把握調査」の結果を公表しました。調査は、2025年8月1日~27日、一都三県(東京、埼玉、千葉、神奈川)在住の16~69歳の男女1万1959人(男性5211名、女性6695名、その他53名)からWebアンケートで行いました(概要版は≪コチラ≫、詳細版は≪コチラ≫です。)。

ここ1年間で、場所を問わず、痴漢被害にあったことがあるかを質問しました。女性で1160人(17.3%)、男性で444人(8.5%)が被害にあっていました。昨年度の被害からは横ばいでした。被害にあった場所は、電車内が最多の90.5%でした。

ここ1年間に電車内で痴漢被害にあった人に被害の時間帯を質問しました。朝の通勤・通学時間帯と答えた人が63.5%でした。6時台が6.8%、7時台が35.8%、8時台が20.9%でした。電車内の混雑状況が高くなるほど被害が多くなりました(身動きできない状況では減少傾向だそうです)。車両内の位置は、ドア付近および座席の前の通路が多く、スマホ使用時が多い傾向があります。

痴漢被害にあったときの行動を質問しました。被害者の37.9%は「我慢した・何もできなかった」と回答しました。被害者の45.0%は痴漢被害直後に誰にも連絡していませんでした。被害時に周囲の人の27.4%が被害に気がつき、そのうち51%の人が助けてくれました。被害時に周囲の目撃者が行動してくれた場合には、痴漢被害の94.7%が止まりました。

電車内で痴漢被害を目撃した人に質問しました。目撃者の77.3%が痴漢被害を目撃した際に何らかの行動をしました。行動しなかった理由の23.6%が「確証が持てなかった」でした。「周囲の人が痴漢を防ぐ」という考え方の認知度は38.8%で、昨年度から2.7ポイント上昇しました。

東京都による痴漢対策などに関する意見・要望には次のようなものがありました。「今回初めて知った施策も多かったので、もっと広報に力を入れた方が良いと思う。」「もっと『周囲の人が痴漢を防ぐ』という考え方を広めるべきだと思います。」「周りの人が、どんな行動をとると効果的なのか、知ってもらう事を強化すると良い。」本件は子どもプロパーの問題ではありませんが、子どもにも関係が深いので取りあげてみました。