東京都:女性の家事・育児・介護時間は1日7時間48分。男性は3時間29分
東京都は、2019年度から隔年で「男性の家事・育児実態調査」を実施しています。都は、2025年11月、2025年度の調査結果を公表しました。調査は、2025年7月15日~8月21日、未就学児をもち、かつ配偶者と同居している東京都在住の18歳~69歳の男女各2000人を対象にインターネットで実施しました(レポートは≪コチラ≫です。)。
女性が家事・育児・介護にかける時間は1日平均7時間48分で、前回の2023年度調査での9時間23分から1時間35分減りました。男性は、1日平均3時間29分で、前回調査での3時間57分から28分減りました。男女差は、2023年度調査の5時間26分から4時間19分に縮まりました。しかし、女性の家事・育児・介護時間は男性の2倍超となっています。都は、「注目したいのは、特に女性の家事・育児時間が前回より大きく減少していること。正規雇用や管理職として働く女性が増えるなど、女性の社会進出が進んだことに加え、外部サービスの活用などにより家庭全体での家事・育児時間が減少していることが要因と考えられます。」としています。
「夫婦間における家事・育児分担に満足していますか?」を質問しました。女性の60.1%が満足と答えました。前回調査での48.0%から12.1ポイントの上昇となりました。男性は80.8%が満足と回答しており、前回調査での78.3%から2.5ポイント上昇しました。都は「女性の満足度は前回よりも大きく向上しており、・・・女性の家事・育児時間が減少し、配偶者との時間差も縮まっていることから、精神的な負担が軽減されたと感じる女性が増えていると考えられます。」としています。
「家事・育児分担の満足度を上げるために重要だと思うこと」を質問しました。男女どちらも「夫婦間でよく話し合い協力をする」が最多で、次いで「互いに感謝を伝え合う」が続く結果となりました。都は、「夫婦間のコミュニケーションを深めることが、さらなる満足度向上のカギとなりそうです。」としています。
「配偶者が家事・育児をしたときに、あなたはどのくらいの頻度で感謝の言葉を伝えていますか?」を質問しました。「毎日感謝の言葉を伝えている」は、男性が35.5%、女性が36.6%で最多でした。逆に「あなたが家事・育児をしたときに、配偶者からどのくらいの頻度で感謝の言葉を伝えられていますか?」を質問しました。男性は「毎日感謝の言葉を伝えられている」が30.9%で最多でした。これに対し、女性は「いつ伝えられたかわからない」が24.9%で最多でした。
都は、「男性が感謝を伝えているつもりでも、女性にはあまり伝わっていないという可能性があります。」としています。
