文科省公表:全国学力・学習状況調査の結果からみた子どもの心情は?

文科省は、2024年7月29日、同年4月18日に小6と中3の児童生徒に実施した2024年度の全国学力・学習状況調査(いわゆる全国学力テスト)の結果を公表しました(「令和6年度全国学力・学習状況調査の結果(概要)」は≪コチラ≫です。)。この調査では、教科に関する調査のほかに、児童生徒及び学校に対する質問調査が行われています(小学生向けの質問票は≪コチラ≫、中学生向けは≪コチラ≫です。)。

ここでは、質問調査で示された小中学生の心情の一端を取りあげることにします。「自分には、よいところがあると思いますか?」の質問には、約84%の児童生徒が肯定的に回答し、その割合は年々増加しています。「普段の生活の中で、幸せな気持ちになることはどれくらいありますか?」の質問には、約90%の児童生徒が肯定的に回答し、その割合は前年よりも増加しました。「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか?」の質問に肯定的に回答した児童生徒は、小学校で84%、中学校で76%あり、いずれも前年より増加しました。これらからすると、子どもの自己肯定感、社会貢献の気持ちは前年よりも高くなっているといえます。その一方で、否定的に回答した児童生徒も一定数いることを軽視することはできません。