国民生活センター注意情報:子どもが思わぬ場所でやけど。熱いものにはご注意を

日本列島各地で40度を超える猛暑日が続出しています。これまで日本人が経験したことのない危険な暑さの領域に入りました。様々な場面にやけどの危険がひそんでいます。子どもは大人に比べ皮膚が薄いことから、熱いものにちょっと触れただけで大やけどをするリスクがあります。国民生活センターは、2025年5月22日、子どもがやけどをしないように注意情報を発しています(情報は≪コチラ≫です。)。

【子どもがやけどをした事例】①自宅のベランダから泣き声が聞こえ、母親がかけつけると、1歳の子どもが左足を痛がっていた。避難はしごが入っている金属の板が熱かったため裸足で立ってやけどをした。②外出した際、6歳の子どもが道に敷いてあった鉄板につまずいて転んだ。鉄板は道路の段差をなくすために敷いてあった。子どもはハーフパンツで、転んだ時に、右足のひざ下の裏側が鉄板について座ったような格好で5秒ほどそのままの姿勢だった。鉄板の凹凸のような網目模様の水ぶくれができており、やけどをしていた。③1歳の子どもがベランダに母親と出た。母親は靴を履いていたが、子どもは裸足であった。急に子どもが泣き出し、右足の裏に水ぶくれがあったので受診すると、やけどをしていた。ベランダはコンクリートで日当たりが良く、かなり熱くなっていた。

【ひとことアドバイス】①強い日差しで熱せられた公園遊具や屋外にある金属製品の表面部分、コンクリートやアスファルトなど思いがけない場所にやけどの危険が潜んでいます。暑い時期は特に気をつけましょう。②子どもは、大人に比べ皮膚が薄いことや体が小さく体表面積が少ないことなどから、やけどをすると重症になる傾向があります。子どもが活動するところに高温になるものがないか確認し、肌の露出が多い服や裸足は避けましょう。③子どもの成長に伴う行動の変化に応じて、子どもの身の回りにやけどなどの危険がないかチェックしリスクを低減していきましょう。子どもが自分で事故を回避できるよう、製品や遊具等の正しい使い方や危険な場所など、身の回りの危険について教えておくことも大切です。