厚労省:薬物乱用防止のための特設サイトを公開しました

2024年の大麻の検挙人員は全国で6342人にのぼりました。過去最多を更新した前年に比べ減少したものの、引き続き覚醒剤の検挙人員を上回っています。厚労省は、「大麻乱用期」の渦中にあると警戒しています。このうち、30歳未満の若年層が7割以上を占めました。このため、厚労省は、2025年11月14日、大麻のリスクや薬物を誘われた際の対処法などを紹介した特設サイトを作成して、公開しました(サイトは≪コチラ≫です。)。

また、厚労省は、薬物の心身への影響についてどれくらい浸透しているのかなどの意識調査結果を同日公表しました。調査は、2025年9月12日~17日、18歳~29歳までの男女500名からインターネットで実施しました(結果は≪コチラ≫です。)。

【大麻を乱用したり、長期的に使用したりすることによって引き起こされる心身への悪影響として、あなたが考えられるものをすべてお選びください(複数回答可)】「精神障害(62.8%)」「不安感・恐怖感(62.4%)」「パニック発作(62.2%)」「学習能力の低下(60.2%)」「聴覚・触覚の変容(60.0%)」「記憶障害(51.4%)」などが上位を占めました。これに対し、「特に身体への影響はない」が10.6%いました。厚労省は、約9割が大麻乱用は心身への悪影響があると回答しており、多数が大麻乱用は心身に悪影響があると、正しい認識を持っていることがわかったとしています。もっとも、約1割が知らなかったと回答したことを軽視することはできません。

【依存性があると考える違法薬物を教えてください(複数回答可)】トップは、覚せい剤の85.2%でした。次が、大麻の77.0%でした。厚労省は、約8割が大麻に依存性があると回答しており、多数が大麻には依存性があると、正しい認識を持っていることがわかったとしてます。

【友人・家族・恋人など身近な人が大麻を使用しているとしたら、とめますか?】「とめる」が77.2%、「とめたいが行動を起こせる自信はない」は18.2%、「とめない」が4.6%でした。厚労省は、約8割が家族や友人が大麻を使っていたら「とめる」と回答しており、多数が正しい認識を持っていることがわかったとしています。

【近年、大麻事犯の検挙者数が急増しており、そのうち約7割が30歳未満の若年層であることをご存知でしたか?】「知っていた」は26.2%、「知らなかった」は73.8%でした。約7割が、大麻事犯の検挙者数の約7割は30歳未満であることを知りませんでした。