厚労省「人口動態統計」速報値:2025年上半期の出生数は33.9万人。前年同期比3.1%減で過去最少
厚労省が2025年8月29日に公表した人口動態統計の速報値によると、本年1月~6月までの上半期に生まれた子どもの数は外国人を含めて33万9280人でした。昨年の同じ時期と比べて1万0794人、率にして3.1%の減少となりました。国が統計をとり始めた1969年以降では最も少なくなり、少子化には歯止めがかからない状況となっています(速報は≪コチラ≫、統計は≪コチラ≫です。)。
本年6月に公表された2024年の1年間の日本人の出生数は初めて70万人を下回り、68万6061人で過去最少となりました。今回の上半期の速報値を単純に2倍してもこれを下回ることになり、現在のペースのまま推移すれば、2025年の1年間の出生数は過去最少となる可能性があります。
上半期の死亡は2万4999人増の83万6818人でした。出生数が死亡数を下回る自然減は49万7538人となり、人口減少も続いています。また、上半期の結婚件数は去年の同じ時期より9952組減少し、23万8561組でした。上半期の離婚件数は9万3755組でした。
出生数は1975年ころから減少傾向にあり、2016年に100万人を割り、2019年に90万人、2022年に80万人、2024年に70万人を下回りました。少子化は年々拍車がかかっているようにみえます。厚労省は、「若年人口の減少や晩婚化、晩産化が進むなかで、急速な少子化に歯止めがかからない危機的な状況となっている。引き続き関係省庁とも連携しながら、少子化対策に取り組んでいきたい」としています。