厚労省、2023年度の児童虐待相談対応件数は22万5509件で過去最多
厚労省は、2025年3月25日、2023年度中に全国の児相233ヶ所が対応した児童虐待相談の対応件数は22万5509件で、前年度に比べて1万0666件増加し、これまでの集計では過去最多となったことを公表しました(公表文書は≪コチラ≫、前年度の記事は≪コチラ≫です。)。
児童虐待の類型別では、子どもの目の前で家族に暴力をふるう面前DVを含む心理的虐待が13万4948件で(前年度比6834件の増)、全体のほぼ6割を占めました。次に多かったのが身体的虐待の5万1623件で(同2159件の増)、さらにネグレクト(保護の怠慢・拒否)の3万6465件(同1593件の増)、性的虐待の2473件(同80件の増)が続きました。虐待を受けた子どもの年齢は3歳が最も多く、1万4423件でした。身体的虐待は、年齢が上がるにつれておおむね多くなっています。主に虐待した人の内訳は、実母が48.7%、実父が42.3%、実父以外の父親が5.0%などとなりました。
児童虐待の統計をめぐっては、一部の自治体が国の報告要領にそぐわないケースを計上していたことが発覚し、2022年度の公表データが修正された経過がありました(関連記事は≪コチラ≫です。)。国は、2021年度以前のデータについても今後修正を行うとしています。
児童虐待防止を所管するこども家庭庁は、「1万件を超える増加となっており、非常に重く受け止めている。背景には核家族化や地域の関係の希薄化などにより、孤立した状況で子育ての困難に向き合わざるをえない家庭が多くなっていることなどが考えられる。」などとしています。