公益財団法人:『身近な幸せ』重視の日本と『成長と社会貢献』重視の他国

公益財団法人スプリックス教育財団(本部東京都渋谷区)は、基礎学力に対する意識の現状を把握することを目的に、「基礎学力と学習の意識に関する保護者・子ども国際調査2025」を実施し、2025年12月24日、その結果を公表しました。調査は、2025年4月~8月、日本を含む世界11か国の小4及び中2の子どもを持つ保護者2313人から行いました。日本以外では、アメリカ、イギリス、フランス、中国、南アフリカ(以上は、インターネットパネル調査、各300人)、エクアドル、ペルー、エジプト、インドネシア、ネパール(以上は学校調査、計813人)が対象でした(結果は≪コチラ≫です。)。

【子ども観】「あなたにとってお子様はどのような存在ですか」という質問に対し、11の選択肢から、当てはまるものをすべて選んでもらいました。日本では、子どもの存在は「喜び」(90%)とする回答が圧倒的に多く、次いで、「かすがい」(32%)や「心配の種」(26%)といった感情的な家族のつながりを認識していることがわかります。その一方で、「自立」(23%)や「社会貢献」(16%)は他国と比べて低い結果となりました。一方、他国では、日本よりは少ないものの「喜び」(パネル70%、学校59%)が最多で、次いで「社会貢献」(パネル44%、学校49%)や「自立」(パネル45%、学校44%)が強く認識されていました。日本は子どもの存在を「親の喜びであり、家族の絆であり、心配の種である」といった『感情的な関係』として認識していました。他国は「親の喜びであるが、子どもは独立した存在であり、将来の社会の担い手である」と認識する傾向が強く、『社会的役割への期待』が日本より強いことがわかりました。

【将来への期待】「お子様に、将来どのような人になってほしいと思いますか。」という質問に対し、11の選択肢から、当てはまるものを3つまで選んでもらいました。日本では、子どもには「自分の考えをしっかり持つ人」(68%)を最も重視し、「自分の家族を大切にする人」(58%)「他人に迷惑をかけない人」(46%)「友人を大切にする人」(38%)といった身近な人間関係を重視する回答が続く一方で、「社会のために尽くす人」(7%)「周りから尊敬される人」(6%)「リーダーシップのある人」(4%)などの社会的な成功への期待は他国と比べて極端に低いことがわかりました。一方、他国では、日本よりは少ないものの「自分の家族を大切にする人」(パネル46%、学校48%)が最多で、「経済的に豊かな人」(パネル47%、学校26%)「社会のために尽くす人」(パネル34%、学校37%)と続き、社会的・経済的な成功を重視する傾向が表れました。日本は子どもに「自分の考えをしっかり持ち、他人に迷惑をかけずに家族や友人を大切にする」といった 『身近な人間関係』 を大切にすることを期待していました。他国は「家族を大切にし、社会のために尽くして経済的に豊かになる」といった 『社会的・経済的な成功』を期待していることがわかりました。