ミニ情報 「プレコンセプションケア」(通称プレコン)とは何ですか?

「プレコンセプションケア」とは、聞きなれない言葉です。いったい何でしょうか?こども家庭庁は、「男女問わず性や妊娠に関する正しい知識を持ち、いまも、そしてこれからも、健康に過ごせるための取り組みのこと」と述べています(≪コチラ≫の2ページを参照ください。)。専門のセンターを日本で初めて開設した国立成育医療研究センターは「コンセプション(Conception)は受胎、つまりおなかの中に新しい命をさずかることをいいます。プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。」と説明しています(≪コチラ≫を参照ください。)。

2023年に閣議決定された「成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針」で「男女ともに性や妊娠に関する正しい知識を身に付け、健康管理を行うよう促すプレコンセプションケアを推進する」とされ、この方針に沿った取組みが進められています。こども家庭庁内には「プレコンセプションケアの提供のあり方に関する検討会」が設置され、性と健康に関する正しい知識の普及に向けて議論が始まりました。その検討会で出された主な意見がまとめられています(≪コチラ≫です。)。 こども家庭庁は、2024年12月、都内の大学キャンパス内において、大学生男女50人に直接質問しました。その結果が「プレコンセプションケアに関する大学生への意識調査結果」として、2024年12月25日公表されました(概要版は≪コチラ≫です。)。「プレコンセプションケアを聞いたことがありますか?」を尋ねました。聞いたことが「ない」という回答が50人でした。性や妊娠に関する悩みや疑問について、複数回答可で質問しました。すると、「生理痛が重くてつらい 女性の生理についてよくわからない」とした人は24人、「今の食生活が将来の健康にどう影響するの?」とした人は23人でした。「性や妊娠に関して学ぶ機会はありましたか?」を尋ねました。すると、全員が「はい」と答えました。「もっと学ぶ機会が多い方が良いと思いますか?」を尋ねました。「はい」と答えたのが48人、「いいえ」と答えたのは2人にとどまりました