こども家庭庁:子ども食堂などへの政府備蓄米の無償交付を促進
農水省は、「政府備蓄米の無償交付制度」を実施してきました。これは、ごはん食を通じた食育の推進を図るため、政府が備蓄しているお米を無償で子ども食堂・子ども宅食・フードバンクに交付する制度です(なお、子ども宅食は、生活の厳しい子育て家庭に定期的に食品を届ける取り組みです。)。ところが、昨今の物価高の中で、ごはん食の提供が難しくなっている団体も見られます。そこで、こども家庭庁は、2025年9月26日、農水省と連携して、「政府備蓄米の無償交付制度」の活用促進のため、制度の周知や申請手続の簡素化などの取組を行うことを公表しました(公表文書は≪コチラ≫です。)。
【子ども食堂・子ども宅食関係】年度内で最大5回だった申請回数の上限を、2025年度は最大12回に引き上げます。その結果、1団体当たり最大で7.2t(600㎏×12回)を支援します。あわせて申請作業も簡素化します。これまでは申請時に必要だった子ども食堂の活動実態調査といった書類を不要にします。
【フードバンク関係】通常は、年度内に2回(8月、2月)の募集及び7月の追加募集をしますが、2025年度はさらに10月に2回目の追加募集を実施します。予定では、10月14日(火)~10月31日(金)までの間で公募します。交付対象数量は1申請団体当たり、前年度の食品取扱実績の10分の1又は25tのいずれか少ない数量となります。
【申請のサポート】こども家庭庁の事業により支援を受けている子ども食堂・子ども宅食等について、事業費を政府備蓄米の無償交付の申請事務費用に充てることが可能である旨を明示して申請をサポートします。また、自治体や関係団体等を通じて政府備蓄米の無償交付制度について周知活動を行っていきます。