こども家庭庁:保育士の求人は上昇傾向にあり、かつ全職種の中でも高い水準にあります
保育士の人材不足が社会で問題となっています。厚労省は、ハローワーク(公共職業安定所)における求人・求職・就職の状況を元にして、求人倍率などの統計をとりまとめ、その結果を一般職業紹介状況として毎月公表しています。こども家庭庁は、その統計を用いて、保育士の有効求人倍率の推移を取り上げています(統計は≪コチラ≫です。)。
2025年7月における保育士の有効求人倍率は、全国で2.77倍でした。2024年7月は2.69倍でしたので、0.08ポイント上昇しました。2025年7月における全職種平均の有効求人倍率は全国で1.18倍(対前年同月比で0.02ポイント減少)でしたから、保育士は全職種の中では高い水準にあります。
東京都の2025年7月における保育士の有効求人倍率は、4.28倍(対前年同月比で0.26ポイント上昇)でした。全職種平均の有効求人倍率は1.69倍(対前年同月比で0.10ポイント減少)でしたから、東京都においてはさらに高い水準となっています。
2025年7月における保育士の有効求人倍率が全国平均の2.77倍を上回っていたのは、14都府県でした。高いところから、栃木県(6.65倍)、広島県(5.38倍)、福井県(5.17倍)、東京都(4.28倍)、愛媛県(3.90倍)、徳島県(3.55倍)などでした。長野県は、2.35倍でした。 2024年7月と2025年7月の保育士の各都道府県別の有効求人倍率を比較しました。2025年7月の有効求人倍率が前年同月よりも上昇したのは、29都道府県でした。長野県は2.05倍から2.35倍に上昇しました