こども家庭庁中間報告:子どもが思いや悩みを打ち明けられる環境づくり
こども家庭庁は、全ての子どもが健やかに成長でき、将来にわたって幸せに生活できる社会を目指しています。こうした社会を作るためには、不安や悩みに直面し、つらい思いをしている子どもが思いや悩みを打ち明けやすい環境を、子どもの目線に立って作ることが重要です。そこで、2024年11月、庁内の若手職員や自治体などの現場経験者等を中心として、「こどもの悩みを受け止める場に関するプロジェクトチーム」を発足しました。このPTは、全ての子どもが信頼できる大人に自分の思いや悩みを打ち明けることができる環境づくりに向けた課題や、周囲の大人にとって必要なことは何かを明らかにする活動をしています。PTは、2025年5月、「子どもの悩みに寄り添える社会に向けて(中間報告)」を公表しました(概要版は≪コチラ≫、全体版は≪コチラ≫です。)。
PTは、発足後から2025年3月末までの間に、のべ27の団体と意見交換を行い、子どもや相談・支援団体の声を聴きました。これらの意見を踏まえ、子ども・大人・社会に伝えたいこととしてまとめた案のポイントは以下のとおりです。【子どもに伝えたいこと】相談することは悪いことでも、恥ずかしいことでもない。味方になってくれる大人はきっといる、相談できる相手は、親や先生だけではない。友達から相談されたときは秘密を守る・相手のことを考える、受け止めきれないときは周囲の大人に相談を。【大人に伝えたいこと】まず耳を傾ける、子どものサインにアンテナを張る。子どもを一人の人間として尊重する。子どもの希望を確認し、子どものタイミングを大切に。秘密は守る。【社会に伝えたいこと】身近な大人一人一人の行動で、善意の輪を地域に広げる。地域に信頼できる大人を増やし、安心できる居場所をつくる。
今後の取組としては、子どもが思いや悩みを打ち明けられる環境づくりに向けて積極的・効果的な広報や働きかけをすることにしています。その際、イベントの開催やSNS等の活用、座談会、シンポジウムを行うとしています。また、官民の相談窓口の実態と傾向を把握するために官民を対象とした全国的なアンケート調査を実施するとしています。