こども家庭庁は、施設における食事中の誤嚥事故防止のための啓発資料・動画を作りました。一般のご家庭でも参考にしましょう

 内閣府・文科省・厚労省は、2016年3月31日付で「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」を作り、施設における重大事故の発生の防止に努めてきました。しかし、施設では毎年死亡事故が発生しています(関連記事は≪コチラ≫です。)。2023年4月には、生後6ヶ月の女児がおやつで出されたすりおろしリンゴをのどに詰まらせて窒息し、搬送先の病院で亡くなりました。その1ヶ月後には、生後8ヶ月の男児が給食で出された7ミリ×2ミリ×3ミリ程度にカットされたサイコロ状のリンゴをのどに詰まらせて意識不明の状態になりました。いずれも保育園での出来事でした。こども家庭庁は2024年度中に、施設における食事中の誤嚥事故の防止のための資料を作成することにしました。

こども家庭庁は、2025年3月12日、誤嚥事故防止のポイントを平易にまとめた啓発資料・動画を公表しました。資料・動画は、こども家庭庁からの委託によりMS&ADインターリスク総研株式会社が作成しました。こども家庭庁は、ダウンロードした上で広く活用するよう呼びかけています。

食材整理表によれば、使用を避ける食材として、もち・白玉団子・乾いたナッツ・豆類・ミニトマト・ぶどう・さくらんぼ・個装チーズ・うずらの卵・アメ類・ラムネ・いか・こんにゃくを挙げます。やむを得ず使用する場合の留意点として、ミニトマトは「4等分して形や大きさを変える」、ぶどうやさくらんぼは「4等分して形や大きさを変えて、口内に残る皮も取り除く」、個装チーズは「過熱して形や大きさを変える」、こんにゃくは「糸こんにゃくで代用する」とします。調理を工夫する食材として、リンゴとナシを挙げます。これらは柔らかくなるまで加熱し、離乳期には生の状態・すりおろしただけの状態では与えないとします。

食事提供のポイントとして、「全ての食材が、誤嚥につながる可能性があることを知っておきましょう」「食事中に『眠くなる』『怒る』『泣く』場合は、食事を中断しましょう」「『遊びながら』『しゃべりながら』食べないように伝えましょう」「飲み込めずに口の中に残っているものがある時は、無理に飲み込ませず、吐き出させましょう」などの注意点を列記します。

項目リンク先
誤嚥事故防止のための食材整理表等≪コチラ≫
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具体的な加熱方法≪コチラ≫
食事の際の誤嚥事故防止対策~眠ってしまったこどもへの対応~≪コチラ≫
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