こども家庭庁公表:2024年度の青少年のインターネット利用環境実態調査
こども家庭庁は、2025年3月31日、2024年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」の報告書を公表しました。ここでのインターネットには、学校から配布・指定されたパソコンやタブレット、ゲーム機、テレビ(単なるテレビ視聴は含まず。)も含まれています。調査は、10~17歳の子ども5000人(回収3129人)、その子どもと同居する保護者5000人(回収3174人)、0~9歳の子どもと同居する保護者3000人(回収1964人)を対象に、2024年11月1日~12月16日に行われました。調査を担当したのは株式会社リサーチセンターでした(概要版は≪コチラ≫、全文は≪コチラA≫≪コチラB≫≪コチラC≫≪コチラD≫≪コチラE≫≪コチラF≫≪コチラG≫、前年の記事は≪コチラ≫です。)。
10~17歳の子どもの98.2%、0~9歳の子どもの78.5%がインターネットを利用していました。通園中(0~6歳)では72.7%、6~9歳の小学生では91.4%、10歳以上の小学生では97.2%、中学生では98.1%、高校生では99.4%でした。3歳は約7割、5歳は約8割でした。
インターネットを利用すると回答した10歳以上の子どものうち、子ども専用の機器を利用している割合が高いのは、スマホの92.3%、携帯電話の76.5%でした。スマホだけ見ると、学校種が上がると子ども専用の割合が高くなり、10歳以上の小学生の72.0%、中学生の95.3%、高校生の99.1%が子ども専用と回答しました。逆に0~9歳の子どものスマホは、72.7%が親と共用でした。
10~17歳の子どもの1日あたりの平均利用時間は、前年度と比べて5分増えて5時間2分でした。高校生は6時間19分、中学生は5時間2分、10歳以上の小学生は3時間44分でした。0~9歳の子どもの平均利用時間は、前年度と比べて4分増えて、2時間9分でした。
0~9歳の子どもの保護者のうち、「ルールを決めている」との回答は81.6%でした。他方で、学校種が上がるにつれて「ルールを決めていない」との回答が増加しました。また、子どもはルールを決めていないと回答したのに、保護者はルールを決めていると回答した認識のギャップも増大傾向にありました。 フィルタリングを「知っていた」という回答は、10~17歳の子どもの保護者では60.0%、0~9歳の子どもの保護者では45.6%でした。実際にフィルタリングを使っていると回答した10~17歳の子どもの保護者は45.8%、0~9歳の子どもの保護者は18.9%でした。フィルタリングも含めていずれかの方法で子どものインターネット利用を管理しているという回答は、10~17歳の子どもの保護者の84.6%、0~9歳の子どもの保護者で96.2%でした。こども家庭庁は、トラブルを減らすにはフィルタリングサービスと家庭内ルールが重要としていますが、一部にとどまっていま