名称 | 子どもを虐待から守る会・まつもと |
役員 | 年1回開催する総会で運営委員と監事を選出します。 運営委員会は会長と副会長2名を互選します。 定例の運営委員会は、原則として毎月1回開かれ、必要な事項を審議します。 |
会長 | 丸山 昌子 |
名誉会長挨拶
名誉会長 上條 剛
子どもを虐待から守る会・まつもとの名誉会長を務めている上條剛と申します。
この会は、中信地域から児童虐待をなくし、親子関係を支援することを目的として発足した民間ネットワークです。約10名の有志が集まったのは2003年4月21日のことでした。その当時、児童虐待といえば長野県の児童相談所が担っていて、民間の出番はないなどと思われていた時期でもありました。しかし、児童虐待の報道が増える傾向がみられ、官民挙げて協同して取り組むのでなければ児童虐待はなくせないとの思いが出発点となり、ケース検討会や講演会、勉強会などの取組を通じて児童虐待に取り組むことはこの地域の重要な課題であるとの考えで一致し、2005年3月6日をもって正式に発足しました。それ以来、長野県松本児童相談所や市町村の担当課、多くの会員の皆様と連携協同しながら、講演会や勉強会、親子キャンプ、母親支援のMCGプログラムの実践、オレンジリボンキャンペーン、要保護児童対策地域協議会への加盟や会議への参加などの活動を毎年行ってきました。
長野県内には、同じ志を持つ団体があります(NPO法人ながの子どもを虐待から守る会〔97.6.10設立〕、南信子どもの虐待防止研究会〔96.7.30設立〕、CAPS・すわ〔00.5.27設立〕)。2007年5月12日には、あがたの森文化会館において、私たちを含む4団体により「長野県子どもを虐待から守る民間ネットワーク」が設立され、長野県との間で「長野県と長野県子どもを虐待から守る民間ネットワークとの協定書」が取り交わされました。そこには、「児童虐待の予防や解決のために必要があると長野県が認めた場合には、具体的な情報交換や援助方法等について協議します。」と明記され、私たちの団体が具体的な行動を実践しうる途を開きました。2013年12月13・14日には、まつもと市民芸術館と信州大学松本キャンパスを会場として「JaSPCAN日本子ども虐待防止学会・第19回学術集会信州大会」が開催され、全国から2000名を超える有志がこの地に集いました。
しかしながら、厚生労働省によりますと、2020年度の児童虐待相談対応件数は20万5029件で、前年度より1万1249件(5.8%)増えて過去最多を更新しました。また、虐待による死亡事例等の検証報告書(第17次報告)は、心中による虐待死事例16件(21人)を含む72件(78人)の検証結果を掲載しています。2020年度における長野県内の児童虐待相談件数は2825件で、9年連続で増加し、1990年度に統計を取り始めてから過去最多を更新しました。日々のニュースでは深刻な虐待死が報じられており、この国に根深く拡散している児童虐待の根深さを思わずにはいられません。
このような中にあって、地道に児童虐待と対峙し、諸活動を継続していくことは私たちの重要な課題であることには変わりがありません。
2022年6月25日の総会をもちまして会長を退任させていただき名誉会長の立場になりましたが、私たちの地道な活動がこの地域から児童虐待をなくすことにつながりますよう微力ですが頑張っていきたいと思います。
会長挨拶
会長 丸山 昌子
2022年6月25日の総会で会長に就任した丸山 昌子です。
上條名誉会長から会長職を引き継がせていただき、2代目の会長となったわけですが、上條会長の思いと求心力により設立され運営されてきたこの会を維持・発展させ、次世代に引き継いでいくという重要な任務にすでに押しつぶされそうな気持でいます。
この会は様々な専門職の方、児童虐待に心を痛めなんとかしていきたいという熱い思いを持った方々によって成り立っています。会長の仕事はその思いをくみ取り、会の事業に反映させていくことが一番の仕事だと思っています。
できるだけ多くの意見をくみ取り事業として展開していくことで継続されてきた事業、例えば親子デイキャンプは当会の顔といってもいい事業になったように、今後も引き続き行っていく事業もあっていいでしょうし、新たに取り組む事業があってもいいと思っています。むしろ民間団体だからこそできる自由な発想と行動力で失敗を恐れずチャレンジしていくことも大切だと思っています。チャレンジの中からこれからにつながる事業が出てくることが楽しみでもあります。
今年度は、ホームページのリニューアルを計画しています。コロナ禍でここ2年活動制限、自粛していた分、新たな発信の方法を模索しホームページのリニューアルを決めました。また研修会もWebでの実施を試み、大変好評でありました。手探り状態で始めているため反省点もありますが、そこは次に生かすべく、意気消沈するどころか次に向けてさらに闘志を燃やせるところが当会会員のいいところであると感じています。
とかく歴史を見ても2代目は偉大な1代目、3代目の陰に隠れ目立たない存在で、つつがなくバトンを受け渡すことが役目のような感じもしますが、それはそれで大切なことだと思っています。地道にコツコツといままで培ってきたノウハウと思いをしっかりと次世代につないでいくこと、その中でこの会らしい活動をみんなで作り上げていけたらほんとうに素晴らしいと思っています。
会員の皆さんのお力を貸していただきながら今後も一緒にこの会を盛り上げ継続させていきましょう。新たな力も随時募集中です。ぜひ皆さんの周りの方にもお声がけいただき会員を増やしていけたらとてもありがたく思います。
どうぞこれからもよろしくお願いします。